ラスベガスやマカオなどのランドカジノだけでなく、オンラインカジノでも高い人気を誇っているカジノゲームが「ブラックジャック」です。
ブラックジャックは単純なルールながら戦略が必要になります。
カウンティングのようなカジノで禁止されてる攻略法もありますが、誰でも簡単にできて効果的な攻略法が「ベーシックストラテジー(基本戦略)」です。
ブラックジャックで勝率を上げるために必要な戦略となりますので、今回の記事ではブラックジャックの基本を覚えつつベーシックストラテジーについても学んでいきましょう。
ベーシックストラテジー(基本戦略)とは
まずは、ブラックジャックにおけるベーシックストラテジー(基本戦略)について知っていきましょう。
ベーシックストラテジーとは、自分の手札やディーラーのアップカードを見て「この後自分はどのような行動をすべきなのか、どうしたら勝率が高くなるのか」を決める基本的な戦略のことです。
ブラックジャックには多くの攻略法がありますが、このベーシックストラテジーが基本であり勝率を上げる第一段階とも言えます。
ベーシックストラテジーには「ベーシックストラテジーチャート」と呼ばれる図表があり、それを見ながらどのような行動をしたら良いかを知ることが可能です。
もちろん、この表を見て必ずそれに従う必要はありません。
必勝法ではありませんし、時にはゲームの流れや波、自分の直感に期待して従うことも大事になってきます。
それでも、ベーシックストラテジーを覚えるのと覚えないのでは勝率に大きな差ができることは間違いありません。
ブラックジャックのルールについて
ベーシックストラテジーのイメージが掴めてきたところで、ブラックジャックのルールについてもおさらいしていきましょう。
ブラックジャックとは、ディーラーとプレイヤーとの勝負になります。お互いにカードを引いて、合計値を「21」に近付けるかを競うゲームです。
単純なルールですが、「21を超えたらバーストとなり強制的に負けになる」というルールがあるため、合計値がいくつならカードを引くか、逆にどのタイミングで引くのをやめるかなどの戦いが楽しめます。
カードの数え方
ブラックジャックはトランプの数字を使うゲームです。
しかし、描かれている数字をそのまま使うものと違う数字に置き換えるものがあります。
これを覚えていないと計算が狂ってしまい、思いがけずバーストしてしまうこともあるので注意です。
- 2~10:描かれている数字をそのまま使う
- J~K:これらの絵札はすべて「10」として扱う
- A:「1」もしくは「11」として扱う(※どちらで扱うかは自分で決めれる)
絵札以外はそのままの数字、絵札はすべて「10」、Aのみ特殊で2種類の数字を選ぶことができると覚えておきましょう。
とくにAは非常に強いカードなので、状況に応じてどちらの数字を選ぶかが重要になってきます。
基本用語まとめ
ブラックジャックをプレイする前に、まずは基本用語を覚えておきましょう。これはベーシックストラテジーを使う際にも必要になることです。
ヒット(HIT) | カードを1枚引くこと |
---|---|
スタンド(STAND) | カードを引くことはせず、現在の手札で勝負すること |
ステイ(STAY) | カードを引くことはせず、現在の手札で勝負すること |
ダブルダウン(DOUBLE DOWN ) | 最初に配られた2枚の状態からカードを1枚引く代わりに賭け金を2倍に増やすこと |
スプリット(SPLIT) |
最初に配られたカードが同じ数字の場合、ハンドを2つに分けて賭けが可能になること。 ただし、「A・A」でスプリットした場合はどちらも1枚しか引くことができない |
バースト(BUST) | カードの合計値が「22以上」になってしまうこと。その時点で負けになる |
ブラックジャック(BLACK JACK) |
カードの合計値が「21」になること。 ブラックジャックにおける最も強い手役で、配られた2枚が「A」と「10~K」で造られたブラックジャックは「NATURAL 21」と呼ばれる |
アップカード(UP CARD) | ディーラー側に配られる2枚のカードの中で、全てのプレイヤーが見ることが可能なカードのこと |
ブラックジャックでディーラー側に課せられたルール
ブラックジャックの基本ルールは分かったと思いますが、ベーシックストラテジーを活用するには「ディーラー側に課せられたルール」を覚えておく必要があります。
まず前提として、ブラックジャックはプレイヤー側が有利なカジノゲームです。
なぜなら、カードを引ける「ヒット」、カードを引かず勝負する「スタンド」、勝てないと思ったら辞めれる「サレンダー」などの行動をプレイヤー側であれば自由に行うことができます。
一方のディーラーは、カードの合計値によって行動を強制されるからです。
だからこそ、ベーシックストラテジーという攻略法が使えるのです。では、ディーラー側に課せられたルールを確認していきましょう。
カードの合計値が「17」になるまでカードを引く必要がある
ディーラーは配られたカードの合計値が「16以下」だった場合、必ずカードを引かなくてはいけません。
つまり、ディーラー側の合計値は「17~21」もしくは「バースト」のいずれかになります。
たとえカードの合計値が16でバーストの可能性が高いとしても引くしかないのです。
プレイヤー側であれば、「バーストしそうだからこの手で勝負する(スタンド)」が選べるので有利となります。
カードの合計値が「17以上」になったらそれ以上カードは引けない
カードの合計値が「17以上」になった場合、先ほどとは逆にカードを引くことはできません。
プレイヤーの合計値が「19」でディーラーの合計値が「18」で負けていたとしても、ディーラーはカードが引けないたけその時点でプレイヤー側の勝利となります。
どちらともバーストの場合はプレイヤー側の負け
基本的にアクションの選択ができるプレイヤーの方がブラックジャックにおいて有利と書きましたが、唯一ディーラー側に有利なルールが「お互いにバーストした場合はプレイヤー側の負け」というものがあります。
つまり、プレイヤーはバーストした時点で問答無用で負けが決定してしまうのです。
今すぐ使える10個のおすすめベーシックストラテジー
ベーシックストラテジーがどのようなものか、ブラックジャックの企保天気なルールが分かったところで、最も重要とされているベーシックストラテジーを10個ほど紹介します。
ベーシックストラテジーの基本中の基本ですので、ブラックジャックで勝とうと思っている人は必ず覚えるようにしましょう。
難しく考えず、感覚で覚えることも重要です。
- ディーラーのアップカードが「6」以下で、プレイヤーのカードが「12以上」の場合
- ディーラーのアップカードが「7以上」の場合
- プレイヤーのカードの合計値が「9」で、ディーラーのアップカードが「3~6」の場合
- プレイヤーのカードの合計値が「10」で、ディーラーのアップカードが「2~9」の場合
- プレイヤーのカードの合計値が「11」で、ディーラーのアップカードが「2~10」の場合
- プレイヤーのカードの合計値が「17」だが「A」と「6」の組み合わせの場合
- プレイヤーのカードが「A・A」もしくは「8・8」の場合
- プレイヤーのカードの合計値が「17以上」の場合
- プレイヤーのカードの合計値が「11以下」の場合
- プレイヤーに配られた最初の2枚のカードの内1枚が「A」の場合
ディーラーのアップカードが「6」以下で、プレイヤーのカードが「12以上」の場合
この場合は、カードと引くのをやめて勝負する「スタンド」を選びましょう。
ディーラー側に課せられたルールで記載した通り、「16以下」であればディーラーはカードを引かなくてはいけません。
つまり、アップカードが「6」で伏せられているカードが最も大きい数字である「10~K」だったとしても合計値は「16」となり、もう1枚引く必要があります。
合計値が「16」であれば「6~K」のカードを引いた時点で負けです。
残ってるカードの枚数や偏りによって変わりますが、確率的に言えばバーストしてプレイヤーの勝ちになる可能性が高くなります。
ディーラーのアップカードが「7以上」の場合
この場合は、プレイヤーのカードの合計値が「17以上」になるまで「ヒット」するようにしましょう。
もしディーラーの伏せているカードが「10」と予想した場合、その時点でディーラーの手は「17以上」です。
16以下でスタンドしてしまうと負けてしまう上に、「10」のカードを引きやすいブラックジャックの特性上、ヒットして17以上を目指すようにしましょう。
プレイヤーのカードの合計値が「9」で、ディーラーのアップカードが「3~6」の場合
この場合は、賭け金を2倍にする「ダブルダウン」がおすすめです。
ディーラーは「17以上」になるまでカードを引かなくてはいけませんし、プレイヤーは「9」だと1枚引いてもバーストの危険性はありません。
ディーラーのバーストを狙いつつ数字勝負になっても勝ちやすい手になります。
プレイヤーのカードの合計値が「10」で、ディーラーのアップカードが「2~9」の場合
この場合も、上記と同じように「ダブルダウン」をしましょう。新しく引けるカードが「10」の可能性が高く、その予想が当たっていれば「20」で非常に強い手になります。
ディーラーも同じように「10」のカードを引いても合計値は「19」なので、プレイヤー側の勝利です。
プレイヤーのカードの合計値が「11」で、ディーラーのアップカードが「2~10」の場合
この場合も「ダブルダウン」です。「10」になるカードが引けた時点でブラックジャックになりますし、仮に「7~9」だったとしても強い手で勝負することができます。
プレイヤーのカードの合計値が「17」だが「A」と「6」の組み合わせの場合
この場合は、カードを引ける「ヒット」を選びます。もし「ダブルダウン」が可能であればそちらを優先すると良いでしょう。
「A」は「1」としても使えるため追加したとしてもバーストすることはありません。
プレイヤーのカードが「A・A」もしくは「8・8」の場合
この場合は、手札を2つに分けて勝負する「スプリット」を選びます。
とくに「A・A」の場合、「10以上」のカードが配られやすいブラックジャックの特性を使って「21」のブラックジャックを作れる可能性が単純に上がります。
一方の「8・8」の場合は、合計値にすると「16」になり勝負するには強くありませんし、バーストの可能性も高い数字です。
しかし、スプリットで「8」と「8」で分ければバーストの可能性もありませんし、両方「10」になるカードを引ければ「18」と「18」になり強い手で勝負することもできます。
プレイヤーのカードの合計値が「17以上」の場合
この場合は、カードを引かずに勝負する「スタンド」を選ぶのが得策です。
もし「17」だった場合でも「A~4」以外のカードを引いた時点でプレイヤーの負けになってしまいます。
確率的にも60%近くでバーストしますので、よほど勝負所や直感を信じない限り「スタンド」するのが確実です。
プレイヤーのカードの合計値が「11以下」の場合
この場合は、カードが引ける「ヒット」を選びます。ブラックジャックというのは「21」に近付けるカジノゲームです。そのため、「11以下」でやめてはいけません。
11以下であれば、どのカードを引いてもバーストすることはありませんし、仮に「11」だった場合に「10~K」を引ければ「21」のブラックジャックとなり勝つことができます。
強気に攻めれるため、「11以下」の場合は必ず「ヒット」するようにしましょう。
プレイヤーに配られた最初の2枚のカードの内1枚が「A」の場合
この場合は、カードを引ける「ヒット」を宣言しましょう。Aというのはブラックジャックにおける最強のカードであり利便性も高いカードです。
プレイヤーの意志で「1」か「11」かを選べるため、仮に2枚目のカードが最大の「10~K」であればブラックジャックですし、他のカードだったとしてもバーストの危険性もなく引くことができます。
まとめ
今回の記事をまとめると以下のようになります。
- ベーシックストラテジーとは、ブラックジャックにおける基本的な攻略法の一つ
- ベーシックストラテジーを使うには、ブラックジャックとディーラー側の基本的ルールを覚えておく
- ベーシックストラテジーチャートというツールを使うと分かりやすい
- どのシチュエーションになったらどのアクションを選ぶべきか覚える
- ブラックジャックには他にも多くの攻略法(カウンティングなど)が存在している
ベーシックストラテジーを使っても確実にブラックジャックで勝てるわけではありません。
しかし、覚えているのと覚えていないのでは勝利への期待値が変わってきます。
まずはブラックジャックとベーシックストラテジーの基本を覚えてからカウンティングなどの応用技を覚えていくと良いでしょう。